エモこそすべて

きまぐれ書き付け

怖くないよ!始めやすいグラフィックレコーディング

この記事はグラフィックレコーディング Advent Calendar2017の24日目として参加しています。

メリークリスマスイヴ!!

2,3年そこそこ描きまくって来たところですが、今年何度か「自分だけでもグラレコの練習はできるよー」という方法をお話してきていたので、改めてアドベントカレンダーでもお伝えしたいと思います。どうぞよろしく。

 

気がつけばかなり知られるようになったグラレコ

グラフィッカー(描き手を総称する日本での言い方/英語圏でのVisual practitionerも同義)として活動する人も増えてきました。

裾野が広がりつつある反面、描いたものを見た方から頻繁に「絵心がないから私にはできないわー」という声も浴びるほどうかがいます。
グラレコの賑やかで華やかに見える部分が伝わりやすいのは「興味を煽る」意味では効果的なのですが、やってみようというハードルを感じて尻込みしてしまうという意味ではもどかしいところ。

グラフィックレコーディングに絵心が不要とはいえないけど、それが肝心なのではなく、何をどう残すために記録するのか?にフォーカスしたい。

※この辺、わださんのこの記事に詳しいっす。めっちゃ大事なこと詰まってます。(以下一部抜粋)

グラフィック・レコーディングで本当に注目するべきは、次のようなことなのです。

ワークショップの参加者の「自分ごと」を、少しでも増やせたか
イベントから帰ったあとの「未来の行動」がどれだけ変わったか
プロジェクトメンバーが「次に目指すべき場所」を見つけられたか

で、そこにフォーカスしてもらうためにも、描くハードルは極力下げたい!
と思っています。

何度かグラフィックレコーディングのワークショップに参加したりする人でも、人の前で見える状況で大きく描くグラフィックレコーディングとなると、機会がなかったり、踏み出せなかったり。

気持ちはめっちゃわかるのですよね……。
消せない太いペンで一発書きとか緊張しましたもん。

幸い、始めようとしていた当初に「間違えて当たり前!直すこともできるし、繰り返していくうちに体も慣れる。」と聞いたおかげで開き直ることができたので、
えいやー!!!で模造紙に描けるようになったんでした。勢い大事。

ただ、得にくい機会を長い間探したり、こわごわ緊張しながら描いたりしなくても、練習がてら腕慣らしをする方法があるので、まずはそこから試してみるのはどうでしょう?

おすすめしたいのはスケッチノート

文字通りノートにスケッチをしていくのですが、これがグラレコの練習になるんです。

いつぞやのワークショップのスライドから引っ張ってきたのですが、こういうハードルを解消して描く&描き続けることで下地はどんどん作れます。

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模造紙にふっといペンでゴリゴリ描くよりは、随分マッチョさが減ります。これならご家庭にあるものでやれそうですね?
安心していくらでも失敗できる気持ちになれるでしょうか。

これがなぜグラレコの練習になるのか?

ある紙のサイズに、ひとつのお題(セッションや動画や某か)の話しをまとめるということを繰り返すことで、紙の中でどう構造をつくるか?ということに段々慣れていくことができます。

これは紙の大小にあまり関係なく、空間を認識しながら描くことに直結するので、ひとり練習で繰り返していくだけれも底力がつきますよー!

自由に空間を埋めるように描くも良し。
みっちりで見づらいな?と思ったら、紙面の流れを意識して(たとえば左上から右下など)描くのも良いですね。

そして、重要なのが「何のために描くのか?」を意識すること。
※これもいつぞやのスライドから抜粋

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ただ漫然と手を動かす練習として描くよりも、描く目線・考えにフォーカスして練習すると、いざグラレコ!という時にも「ここではどんなことが求められるか?」を意識しやすくなります。
描く機会がある場合は、基本事前に主催者の方と「どう描くか?何のために描くか?」を擦り合わせて、共にゴールの認識を合わせてそれぞれの役割を担うようにしているので、この練習はとても効果的です。

「グラレコ」としての練習にもうひとつ

以前、はじめてワークショップのメイングラレコを描くとなった時にあまりにも描き慣れなくて不安で仕方がなくてやったのが「壁に模造紙を貼ってみる」でした。

部屋の中でやるのは若干片付けとかハードル高いんですが。ベッド脇の壁とか結構広いので、レッツトライ!(そのまま寝たっていいじゃないね。)

2015年の前半あたり、家で練習した画像が残ってたので貼っておきます。
大好きな石井先生のスピーチで練習したんだったなー。

www.youtube.com

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当時の練習目的は「情報のサマライズ」&「グラレコ本番に備える」だったので、とにかく広い場所で見える「文字のサイズ」囲みの線など「大きなストローク」に腕を慣れさせる目的でした。プロッキーにも慣れたばかりの頃の習作です。

スケッチノートを描いたらぜひシェアして欲しい!

ちょっとの練習だとしても、描いたものは発信する&何かしら反応を得ることがモチベーション維持にも繋がると考えています。likeひとつも嬉しいものです。
たとえばinstagram。スケッチノートのハッシュタグ「#sketchnote」「#sketchnoting」で検索すると世界中のスケッチノート&そのカケラが見つかります。

#sketchnote • Instagram photos and videos

海外の方からの反応も見受けるので、likeもらって相手のinstagramを見て「こういうの描いてるんだー!」「この色使いもいいな」「こういうフォントの書き方かっこいいなー」とたくさん発見もあります。

★お仕事でのスケッチノートなどはコンプラ的にシェアしづらいものもあると思うので、差し支えないようにこんな具合で切り出すのをオススメします。

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もし踏み切れない人がいたら、これが少しでもハードルを下げるきっかけになれば幸いです。

スケッチノートを通して、楽しいグラレコが広がることを願ってます。

グラレコは怖くないよ!!