エモこそすべて

きまぐれ書き付け

「覚悟はいいか?オレはできてる」グラフィックレコーダーに必要な覚悟の話

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DesignShipでのVisual Board展示

メリークリスマス・イヴ!(1年ぶり2度目)

この記事は グラフィックレコーディング Advent Calendar 2018 - Adventar の24日目の記事です。
※2017年はこちら

人生で大事なことは大体ドラクエジョジョから学びました。
今回は、崇敬するブチャラティ様の言葉*1をお借りしまして、グラフィックレコーダーに必要な覚悟の話をいたします。

前提として

この場でのグラフィックレコーディングは、イベントやカンファレンスの場などの多くの人の前で見える状態で描くものを指すことといたしますので、よろしくどうぞ。

先進的カンファレンスでのグラレコ

さて、12月アタマに開催されたDesignShip。

design-ship.jp

参加者の大半がデザイナー、もしくはデザインのそばにいる方々。登壇者もデジタル、グラフィック、プロダクトなど、多岐にわたる分野のデザイナー。とにかくデザイナーが横にも時間軸的にも横断・越境しまくる、大変にエモーショナルなイベントでありました。

ここでのグラフィックレコーディング、当日の布陣はグラグリッド2名ずつ(2日で全員登板)+常葉大学造形学部の3年生を5名( Input & Output DESIGN LAB 所属)という内容。グラグリッドメンバーも描きつつ、常葉のみんなに一層の実践と、デザインの現場にいる皆さんからの刺激があればと考えていました。

緊張の正体は?

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DesignShipでのグラフィックレコーディング

現場で準備をしながら彼女たちと話をしていると、しきりに「緊張する」という声が。かっこよく世界観が創り上げられたステージの袖でライブに描くことは、多かれ少なかれ緊張のあるものだと思います。が、どうやら話を聞いていると、その緊張の芯には「グラフィックレコーディングに自分の主観が入りそう」という恐れがあったようです。

今回のような場でスピーカーの話を描き録って行く時、グラフィッカーが一度聞き、アウトプットしていく間に「咀嚼」というフィルタが入ります。この咀嚼こそが各グラフィッカーの個性でもあり、同じスピーチを何人かで描いても違うものがアウトプットされるという味わいどころです。

今回、常葉のみんなには自らUXやサービスデザインを学ぶ者として、感じるところがいくつもあると見えました。学びの途上にある自分たちが、真剣に話を捉えていく過程で、「どこがスピーカーが伝えたいことだったか?」「個人的にグッと来たのは?」そんな主観の感覚を信じて行って欲しいと伝えていました。

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登壇者のYAMAHA柘植さん&グラフィッカー常葉・望月さん&なごや

この自分の主観を信じること、これがグラフィッカーに必要な覚悟です。

信じることは難しい?

グラフィックレコーディングに、基本的な「聞く」「描く」「構造化する」という3つの大事なポイント(私たちはそれを筋力とも読んでいます)がありますが、こう描くのが正解だというものはありません。

  • より伝わりやすくするためにできること
  • よりインパクトを与えるためにできること
  • 場に求められるグラフィックを理解した上で描くこと

などはありますが、こう描けば正解!というものでは無いです。無いです!

散々、正解探しの中でガチガチに生きてきた自分としては、この辺りの不明瞭さがそのまま不安に繋がっていた時期もありました。今でもつい正解を探しそうになることもゼロでは無いです。そんな時は深呼吸をして「今自分に捉えられるところを描こう」「今回の場で求められているのはこういうことだった、それを描こう」と考え直すようにしています。

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自信は後からでも付いてくる。でも、それを待ってたらいつまでも及び腰。
場に立ったら主観を信じて良いんだと腹をくくるんです。

思い切って飛んだら(ペンを走らせたら)後はそのまま突っ走れ!

役割と覚悟

基本的な話の理解力、アウトプット時の構造化スキルは実践で積み上げられるものでもありますし、普段から読書やメモやノートなど、いろんな所で培えるものです。

グラレコを請け負う場合、その目的上、絶対に落とせない&理解が欠かせない部分というもののあります。例えば専門用語であったり、ディスカッション内で出てくる物事の関係性であったり、場によって様々に。(必要に応じて事前の予習をぎっちりやることもあります。試験前でもここまでやらんかったわ…という時もw)

  • 細かく内容を記録し、後の活動に役立てるものか?
  • 場の勢いや内容をインパクトを持って伝えるものか?
  • 全体像を、抽象度を上げてフィードバックするものか?

など、事前の打ち合わせでヒアリングをしながら、どんなアウトプットが求められているかを検討して臨みます。

ここでの準備がどれだけできているか?計画できているか?で、現場に立ったときの腹のくくり方も変わるというもの。

恐れずに準備をしながら、覚悟を決めて場に臨んでやっています。

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最近、グラレコに若干迷いが出てきたタイミングでもあったので、自分に喝を入れるべく。改めて覚悟を決めて場に臨みたいと思います。押忍!!

 

明日は、グラフィックカタリストビオトープのこばりんの記事だよー!楽しみです♪

*1:ブチャラティの名言「覚悟はいいか?オレはできてる」をご存知ない?
今すぐブラウザを閉じて書店もしくは漫画喫茶へ直行して下さい。
もしくは私に漫画を借りに来て下さい。ジョジョは人生の必須科目です。